生コンクリートQ&A

Q&A


生コンクリートに関する質問です。
 ここで、業務との関係もあり質問を受けることを閉鎖させていただきます。
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Q39) セメントの強さ試験をモルタルで行うのはなぜですか。
細骨材の品質と密度・吸水率との関係を教えてください。
1.セメントの強さ試験についてお答えいたします。
 セメントの強さ試験はJIS R 5201セメントの物理試験方法 10.強さ試験により,モルタルで行うことに規定されております。
 なぜモルタルなのか?のご質問について,的確な回答は規格化した日本工業標準調査会にゆだねるしかありませんが,次項に述べるように標準砂を規定してモルタルの配合を標準化しています。仮にコンクリートでの配合にすると粗骨材の種類も多く標準化が困難であると考えられます。

 モルタルの配合については次の通りです。
 質量比で  セメント:標準砂=1:3 水セメント比0.50
 標準砂とは,天然けい砂を水洗,乾燥し,湿分0.2%未満とし,次の粒度に  調整したものとしています。

試験用網ふるい 残分
2.0mm 0%
1.6mm 7±5%
1.0mm 33±5%
500μmm 67±5%
160μmm 87±5%
80μmm 99±1%

 このように標準砂を取り決めてモルタルをつくり
  試験室:温度20±2℃,相対温度50%以上。
  供試体を貯蔵する湿気箱:温度20±1℃,相対温度90%以上
  水槽:温度20±1℃
 の条件にて所定の材齢まで養生して,セメントの強さ試験を実施しています。

2.骨材についてお答えします。
 細骨材の品質において,密度は小さく,吸水率は大きいほど一般的にコンクリートの品質が劣る傾向にあります。

 影響としては,コンクリートの強度や弾性係数は小さく,乾燥収縮は大きく,中性化や凍結融解に対する耐久性は劣るなどの要因になるようです。

 このため,JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)及びJIS A 5005(コンクリート用砕石及び砕砂)では,細骨材の密度及び吸水率を次のように規定しています。

細骨材の密度・吸水率に関する規定
   JISA5308 JISA5005
細骨材の種類 砕砂
絶乾密度 2.5以上 2.5以上
吸水率(%) 3.5以下 3.0以下

JIS A 5308の場合,購入者の承認を得られれば,絶乾密度を2.4以上,
 吸水率を4.0(%)以下にできるとしています。


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Last updated on Wed, Jul 2, 2003