生コンクリートQ&A

Q&A

生コンクリートに関する質問です。
　ここで、業務との関係もあり質問を受けることを閉鎖させていただきます。
　これまでのご愛顧に対し感謝申し上げます。
　なお、今までのＱ＆Ａについて解答の希望がありましたらお申し込み下さい。
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Q41) 高炉セメントと普通ポルトランドセメントについて教えてください。
　１　種類の違い
　２　使用（用途）目的の違い
　３　高炉セメントを使用しないほうが良い場所ありますか。
　４　耐用年数に違いはありますか。
　高炉セメントと普通ポルトランドセメントのご質問についてお答えします。
1 種類の違い
1） ﾎﾟﾙﾄﾗﾝﾄﾞｾﾒﾝﾄ
　普通・早強・超早強・中庸熱・低熱・耐硫酸塩の6種類のポルトランドセメントとそれぞれの低ｱﾙｶ　 ﾘ形の計12種類がJISに制定されています。
2) 混合セメント
　高炉・ｼﾘｶ・ﾌﾗｲｱｯｼｭの3種類がJISに制定されています。
　高炉ｾﾒﾝﾄについては、高炉ｽﾗｸﾞの混合分量によってA種・B種・C種があります。

　 　普通ﾎﾟﾙﾄﾗﾝﾄﾞｾﾒﾝﾄと高炉ｾﾒﾝﾄの品質特性を比較して次表に示します。
　　　　　　　 特性
ｾﾒﾝﾄの種類		 比表
面積		 強度 水和熱 化学
抵抗性		 収縮 水密性
短期 長期
普通ﾎﾟﾙﾄﾗﾝﾄﾞｾﾒﾝﾄ 中 中 中 中 中 中 中
高炉ｾﾒﾝﾄ 大 大 大 大 大 大 大

2 使用（用途）目的の違い
　高炉ｾﾒﾝﾄは水和組織が緻密であるため水和熱が低くなる特性を有しており，海水に対する抵抗性や化学抵抗性に優れているため，ダム・河川及び海洋工事に適しています。またｱﾙｶﾘ骨材反応に対する抑止効果もあります。
　ｺﾝｸﾘｰﾄの耐久性低下につながる中性化に対しては，水酸化ｶﾙｼｳﾑの保有がﾎﾟﾙﾄﾗﾝﾄﾞｾﾒﾝﾄより少ないため，中性化は早くなる傾向があります。また初期における湿潤養生が十分でないと収縮が大きくなります。
3 使用について
　高炉ｾﾒﾝﾄは初期強度が小さい傾向にあり，早期に強度が必要な場合や寒中ｺﾝｸﾘｰﾄに用いる場合は適当ではないと思われます。
　また，高炉ｽﾗｸﾞの品質や混合量及び養生条件によって，ｺﾝｸﾘｰﾄの色に違いがでることがあるので注意を要します。
4 耐用年数の違い
耐用年数については顕著な差はないと思われます。

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Last updated on Wed, Jul 2, 2003